いよいよ、自分の中で運命のキックオフ。 ほんの最初の時間だけは草津がサガンの両サイドの裏のスペースへ放り込んでくるも精度の無さに危ない場面もなく落ち着いて対処している。

【スタメン】
FW11.新居　　FW25.藤田
MF14.高橋　　　　　　MF7.濱田
MF.8ユン　　MF15.矢野
DF26.長谷川　　DF5.ユジン　　DF4.飯尾　　DF16.高地

一方のサガンは左SB高地と今季初出場の右SB長谷川が果敢に上がり、 両サイドからの攻撃が徹底されているようで久しぶりにサガン本来の攻撃の型を見る事ができた。 そんな前半の立ち上がり前半8分に左サイドでボールを受けた高地が彼特有のリズムで相手DFを2人、 3人とドリブルで抜き去り最後はセービングに出てきたGKも粘りで交わし中央へパス、 ファーへ走っていた新居がすかさずそのボールへ反応しシュート！

G O O O O O A L ！ ！
前半8分 FW11．新居（鳥栖）１−0

このゴールは今までのつらい思いを一気に帳消しにしてくれるような本当にすばらしいゴールだった。やはり、 サガンらしいサイドを崩してのゴールは本当に嬉しかった。また、新居の今季初ゴールに「やっとこの日が・・」 と私はスタンドで喜びを爆発させた。鳥栖スタの雰囲気も最高となったところで波に乗ってガンガン攻めていくサガンを期待したのだが。。

いい型が出来ていただけに。。

なんか、攻め切れないというか攻めあぐねてるというか、、 草津の攻撃はこれでもかと言わんばかりのDF5.ユジンがことごとく頭で跳ね返していたし失点する気はまったくしなかった。 サガンも左SBの高地をもっと使えばいいのに。。。というぐらいフリーで待ち構えているのだがあまり選手達には見えていないようだった。 神戸、柏のように草津が激しいプレスを仕掛けてくる感じでも無かったのでサガンは落ち着いて前を向いてプレーできているのは良かったのだが、 逆にボールを持ちすぎてボールを失ったりパスミスをしたりしていた。次の追加点が待ち遠しく、 攻め倦んでいる時ってこうなっちゃうのでしょうか。。

前半30分　高田（草津）　1－1

サガンDFラインの押上が一瞬遅れ、右サイドのDFの裏へボールを放り込まれた。「オフサイド！？」とサガンの選手の足が止まり、 鳥栖スタ全体も何か時が止まったような瞬間だった。GK浅井と1対1になりゴール。目の前でそのプレーを見たけどオフサイドじゃ無かった。 その後、オフサイドの判定を巡ってユジンも執拗な抗議でイエロー貰っちゃうし。 ユジンが切れてたのは確かに怖かったが近くにいた選手が宥めないと。もったいないイエローでした。 前半残り時間も草津にシュートを打たせない完璧なディフェンスだったがサガンもまた攻め手を欠きそのまま終了。

【J2：第5節】鳥栖 vs 草津：ハーフタイムコメント

後半がはじまる。
いきなりパスミスをカットされ危ない場面もあったがサガンがまず最初にチャンスを得た。ゴール正面からのフリーキック。 草津戦のフリーキックと言えば濱ちゃんでしょうね。直接、 弧を描いて右隅に玉が行くもキーパーにセーブされてしまったが枠に行っていたのではないだろうか非常に綺麗なFKだった。

ユン様でも高地でも無く濱ちゃん

サガンはMFの濱田と高橋のポジションチェンジを繰り返しながらの動きがもの凄く良くて、昨年、 濱田が加入した当初のワクワクさせてくれるプレーを見る事ができたし両SBのオーバーラップも絡み非常に良いリズムだった。 特に濱田は攻めに守備に大変頑張っていたので復活と言ってもいいかもしれない。 そんな両MFの頑張りで右サイドでパスを受けた高橋がPAに切り込んだところで倒されPK！！キッカーはユン。 喉から手が出るほど欲しかった追加点。さぁ～！鳥栖スタが揺れるぞぉ～！！

(  ‥ )ン?　今、何が？？？
狙いすぎてボールにも勢いがなくあっさりGKにキャッチされた。 試合中に鳥栖スタがこんなに静かになるものだろうかと思うくらいムードが悪くなる。本当の事を言うと「やっぱり今日もついてないなぁ・・」 と正直思った。パスミスありパスカットありとリズムが悪いながらも絶好の追加点のチャンスだった。 そんなリズムの悪さを変えてもらいましょう！蒲原登場。

前半20分　[交代]　MF15.矢野→MF30.蒲原

高橋がボランチの位置に下がり左MFに蒲原が。またまたドリブルを期待したわけですが何回かいい所を見せてくれました。 そして濱田が左で受けてPA内へ。後ろから倒されてこの日２回目のPK！キッカーはこの試合で初得点を決めている新居。

G O O O O O A L ！ ！
後半24分 FW11．新居（鳥栖）2−1

GKの動きを良く見て落ち着 いてゴール正面へ。欲しかった追加点。そして新居がユニフォーム左袖に入っている「SAGANTINO」 のロゴにキスしてサポーターへガッツポーズ。正直これには鳥肌が立つほど感動した。やっぱりサポータの事をいつも考えてくれてるんだと。 新居ありがとう！

後半29分　[交代]　FW11.新居→FW9.鈴木
後半34分　[交代]　FW25.藤田→MF20.山口

太田にはユジンがしっかりマーク

さてさて、サガンがリードしている試合はここからが本当の正念場ですよ。草津は2点目のPKのほんの少し前に太田を投入していた。身長196ｃｍはやはり頭1つ出ている。 その太田へ高いボールを供給するもいつもの太田で良かったと思えるプレーでサガンのDF陣が抑える。しかし、後半も残り10分。 嫌な時間帯になってきた。サガンの両SBがさすがに疲れていて高地に関しては足をつりながらも頑張っている状態。 草津ががむしゃらに両サイドからクロスを上げる。太田が頭で直接合わせたり、こぼれ玉を狙われたりと危ないシーンが立て続けに3本ぐらいあったがサガンも懸命に大きくクリアして難を逃れた。

そして試合終了！！

サガン鳥栖、今季初勝利！！

やっとの思いで待望の勝ち点3を取る事が出来た。 残り5分から終了のホイッスルまでが長かったこと。おかげでホイッスルが鳴ったとたん鳥栖スタは地響きのように揺れた感じがした。 それでもサガンの選手達はお互い硬い握手をし健闘を称えでんぐり返しして観客と勝利の喜びを分かち合うものの笑顔がほんの少し見える程度だった。

確かに試合内容では神戸や柏のような厳しいプレスもなく選手達が自分達のサッカーを出来るチャンスがあっただけにミスが少し多かったような気がした。 選手達が物足りなさを感じているのはそう言ったところではないだろうか。しかし、 そこはこれからの練習や試合で取り戻せばいい事だし草津戦の勝利は選手達にも良いきっかけになってくれたと思う。次節は相性の悪い湘南、 強力な攻撃陣の仙台とアウェイ2連戦。その後にホームで東京Vと厳しい戦いになると思うが、 これこそが第1クールの本当の正念場かもしれない。 後は個人のちょっとしたミスを修正すれば大きな崩れは無いと思うし必ずサガンなら良い結果を残してくれるはず。

草津戦で今季初勝利を上げてくれたので次は連勝と更なる強さを期待したいと思います。

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