前半から得点が入る80分まで、水戸の好守に阻まれ続けた展開でした。玉はよく回るのですが、それも自陣近く。 敵陣の深いところに入ると楔に入れたパスをことごとくカットされ、シュートさえも打たしてもらえない展開。 鳥栖は中央から枚数を掛けて水戸を崩すといった感じで常に中央からの攻撃ばかり。サイド攻撃からクロスを上げる事はほとんどありません。相手のバイタルエリア付近は水戸の選手で手堅く守られていた感じです。

逆に高い位置でインターセプトされ危ない場面があり、鳥栖がポゼッションするも回されてるといった感じ。。

「うわ(；´∀｀)、水戸のペースにはまってるよ・・」

後半開始からユンと廣瀬を一気に投入し、水戸に堅守を崩そうとするのですが簡単ではなかった。 高地がトップ下で自由に動いて２列目からの攻撃を仕掛けるのですが、前半から続く、水戸の徹底した鳥栖のラストパスへの反応が素晴らしく、 ホントにシュートらしいシュートも無いに等しく、引き分けで良しとするしかないのかなとも思っていたのですが。

相手ＧＫが蹴ったボールを柴小屋がヘディングしたボールがそのまま、右サイドへ流れ裏へ抜け出した藤田がキープ。 中央へ走りこんだユンへパスを出し、ユンがバイタルエリアで横に流れ一人かわし左足を振り抜く。

後半37分 ＭＦ８．ユン・ジョンファン　（鳥栖）　１－0

この時ばかりは、手放しに喜んだ。
ユンのミドルシュートは正直、あまり良い印象が無かったので、シュートを打った瞬間は「・・・」と思ったけど、 ゴールの右隅に決まる素晴らしいゴールだった。チャンスらしいチャンスも無かったので大げさに言うと奇跡に近かったのかな（笑）
水戸の堅守が崩れたのもこの一瞬だけでした。それだけ、鳥栖にとっては貴重な先制点であり決勝点だったと思います。

また、この試合の終了間際に、柴小屋がクロスを入れられゴール前で相手選手と交錯し右肩を抑えながら崩れ落ちました。 ＴＶの音声からは「肩が抜けた・・」とトレーナーの声が、 カードは３枚切っているしピッチ上では選手達が集まってＤＦラインのポジション修正をしています。

しかし、柴小屋は応急処置を終えピッチに戻ってきた。
右腕を吊りながらも・・・。

柴小屋がサガン鳥栖の為に頑張ってくれるその姿に、 大分からのレンタル選手ではなく本当にサガン鳥栖の一員になってくれたんだと非常に感動しました。肩はそうとう痛かったはず。柴小屋、 本当にありがとう。

これで４連勝で第２クール負け無しの５勝１分０敗。
さ、舞台は整って次節はホームで首位の札幌戦。
サガン鳥栖の本物の強さを見せつけるには絶好の戦いになりそうです。

6月2日（土） 2007 J2リーグ戦 第19節
水戸 0 - 1 鳥栖　（19:04／笠松／1,547人）
得点者：'82 尹晶煥（鳥栖）
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