そんな中、前半から飯尾の動きに注目しておりました。
今となってはMIPを取ってしまったので後付感は歪めませんが、、、

両サイドの日高と高地が果敢に仕掛けて上がって行くものの山形のカウンターにあっていました。 ぽっかり開いたサイドを山形が突くわけですが、そのスペースを飯尾はしっかりカバーしていました。それに、 相手への体の寄せかたも非常にアグレッシブ。やはり、脱臼癖のあった肩の手術行い万全の体調で望めたからかもしれません。

前半は何とか無失点に抑え後半に望みをつなぎます。
後半からFW廣瀬に代わって谷口を投入し後半から流れが少しずつ変わりはじめます。廣瀬も急造FWと言う事で可哀想な面もありましたが、 シンヨンとのコンビネーションはあまり機能していませんでした。

そしてその流れを完全に引き寄せたのが、後半も中盤になったぐらいのシンヨンのミドルシュート。 PAの外から素晴らしいシュートが枠に。残念ながらGKの好セーブにあいましたが、 あの一本のシュートでチームもベアスタの雰囲気も良くなって行ったような気がします。 私の記憶の中ではあれがファーストシュートと思っておりました（笑）

すると、両サイドの日高、高地も活性化。
狭い所でも細かいパスがつながり、だんだんと相手PA近くで攻撃を仕掛けられるようになり、CKも奪えるようになりました。 そのCKですが昨年までは得点の匂いすら感じられなかったのが今年はしっかり中央の選手に合わせてきていて、 今年はCKからも得点が狙える気がしてきました。

そして耐えに耐えた後半41分、CKから山形の選手が頭でクリアしたボールをPAの少し外からダイレクトで飯尾がシュート。 ドライブが掛かったボールはGKの手を越えてゴール右サイドネットへ。

後半41分 DF5．飯尾　和也　（鳥栖）　１－0
ｷﾀ━━━( ´∀`)･ω･) ﾟДﾟ)･∀･)￣ｰ￣)´_ゝ`)-_-)=ﾟωﾟ)ﾉﾖｫ━━━!!!!

山形に押されまくって、試合も終わろうとしていていたあの時間にあんなスーパーゴールが目の前で見れるなんて・・・。
おかげでゴールが決まった瞬間、あまりの興奮で立ち上がった際にデジカメを下に落としてしまい、気が気じゃなかったですが（笑）

結局、山形１４本のシュート数に対し、鳥栖のシュートは４本。
それでも、勝利に結びついたのは無失点で耐えたから。その立役者が飯尾だと思っています。
それにしても、決定的なチャンスが何度と無くあった山形を無失点に抑えたのは今考えると奇跡かも。
試合内容も反省すべき点は多々あると思いますが、開幕戦に勝利した結果が今は大事だと思いますね。

さ、１０年間開幕戦で勝利の無かったサガン鳥栖が勝ちました。
と言う事は、開幕戦に勝利したチームを経験するのは現メンバーーが初めてということになります。
これまで追う立場だった鳥栖が追われる立場になるのか。
これから先、開幕戦勝利という経験を得たチームがどういった戦い方をしてくれるのか非常に楽しなシーズンになりそうです。

3月8日（土） 2008 J2リーグ戦 第1節
鳥栖 1 - 0 山形　（14:05／ベアスタ／7,057人）
得点者：86' 飯尾和也（鳥栖）
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